内澤旬子さんとの対談 ニコ生ノンフィクションの感想

17 4月

湘南ぴゅあと繋がりがあるスタジオ イワトで「飼い喰い——三匹の豚とわたし」という本を出版された記念会へ行ったことが初まりでした。

それは著者である内澤旬子さんが実際に自分で豚を飼って出荷をして、食べてみたという内容で、「飼い喰い」は、すでに3刷9500部がかかる有名ルポライターです。

私は今回、藤井誠二さん司会によるニコ生ノンフィクションへ内澤旬子さんと一緒に出演してきました。

内澤旬子さんは「世界屠畜紀行」の著者でもあり、とっても食肉文化に詳しい方です。

実はこの内澤さんが育てた豚の飼い方こそが、昔の日本で豚を飼育してきた方法と同じやり方なんです。

1.家の軒先でオガクズ(オガコ)小屋で数頭飼うこと


「豚を飼う!」となったときに、まずは家探しに苦労してましたね。やはり大家さんたちは嫌がりますが、さらに近隣の方までも嫌がるでしょう。でも豚ってとっても清潔で、オガクズの敷き詰めれば糞尿の臭いもしないんですよ。 現代養豚はステンレス制の窓もない豚舎で、エアコンで温度管理されていて、床はコンクリートで溝が掘ってあって、そこに排泄物が落ちるという構造です。一度に大量な豚を飼うこともできて、安価な豚を生産することができます。しかし臭いの問題や、豚の鳴き声の問題も含めるとこういった豚舎は、過疎化している県や山奥といった人里離れた場所でしかできないのが実際です。

2.3匹の豚は、三元豚(現代の豚)、中ヨークシャー(ぴゅあポークもこれの一部です。)、デュロック(大型の豚)です。

中ヨークシャー (鼻が潰れているのが特徴)


                     デュロック(茶褐色で大型種)

三元豚はランドレース(背中が長い豚:ベーコンとロースが沢山作れます。)、大ヨーク(胴回りが幅広い豚:子供を沢山産みます。)、デュロック(赤身のお肉になり、病気にも強いです。)の3つの血統の掛け合わせです。 中ヨークシャーは、19世紀にイギリスで大ヨークシャーと小ヨークシャーが掛け合わされて作られた品種です。これはイギリスでもレアミートと呼ばれていたり、イギリスのスローフード協会で保護されている品種です。 デュロックは、日本でもあまり食べられませんが、スペインへ行くとデュロックの生ハム等がありますが、大型品種の豚で、子豚を産む数も少ないので、あまり食用とされずに、主に三元豚を作るための豚といっても良いと思います。

3.餌のこと 餌をあげているとき


あまり草や残飯より穀物飼料を食べていた三元豚、反対に中ヨークシャーは、残飯を好んで食べていたそうですが血統に由来するのでしょう。本来、中ヨークシャーは、農家と一緒に暮らしていたので、芋がらや農作物のB品、人間が残した残飯を食べていました。豚が出す糞尿が畑の肥やしとなり美味しい農作物を生産してくことで循環していくとっても大切な役割をになっていました。関東では、残飯をあげて育てることもできますが、放射能という見えない問題とも対面しなければなりません。そのようなことで、ぴゅあポークは残飯をあげていません。

4.命を頂く 豚を丹誠込めて育てて、出荷されたら、命はそれで終わりか

そうでもないのかと思います。もともと家畜としての歴史が長い豚は、もはや丸ごと食べてやることが育てた責任でもあるのかと感じます。 内澤さんが、屠畜をして、その豚を調理して食べたときに、出荷した豚が自分に帰ってきた気がしたそうです。豚はかわいがればかわいがるほど、うまくなると言われます。それは口伝のように伝わってきましたが、それはいまの生産工場で育てられた豚ではないのだろうと思います。中ヨークシャーのように軒先やオガコ豚舎で家族のようにゆっくりと生活して育つ豚に、生き物という大切さや、自然の摂理を感じるのではないだろうか。

5.養豚の未来 この話題はとっても難しいですよね。 湘南ぴゅあは、一貫生産を30年前から行なっています。市場には豚を出荷せずに、食べてもらう方々のために生産をしています。食べ物ですから、安全なことは必須条件ですよね。生産者はただ育てるだけでなく、消費者に届いたときに、本当はどうだったか聞けるような関係が築ければ日本で畜産をやることは、まだまだ可能性はあるでしょう。 そんな中、僕らはつねに新しい技術の開発に力を注ぎ、乳酸菌をつかったハムを開発が最終段階にきています。このようなヨーロッパにはない技術で日本独自の新しい食肉文化を創り上げるのが、農業、畜産にとっても必須になるのでしょう。

湘南ぴゅあ 平井三郎

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